2005年12月23日金曜日

大人は祝日を喜ばない

大人になると祝日がうれしくない。いや、いったん休みに入ってしまえば、家で家族とのんびりできるのはうれしいし、このままずっと休んでいたいとも思うのだが、忙しい時など仕事のやりくりがエライたいへんな場合があるのだ。

特に、こう年も押し迫ってきたところで突然祝日があったりすると、かなりしんどかったりする(毎年くる祝日だろうが!というかなり鋭い指摘は、この際無視する)。


だいたい頭の中には一週間のリズムができていて、そのスパンでものを考えているので、そこに祝日があることを失念していることも多い。

これはみんな事情が同じようで、例えば毎週金曜日に開いているあるプロジェクトの会議があるとする。来週は金曜日が祝日だから、と頭の中で考えながら、木曜日の同じ時間にやりましょうと言うと、大抵ひとりくらいは「何で」と聞く奴がいる。

「来た来た」と思いながら、「来週は金曜日休みじゃん」と言うと、絶句している。ショックを受けているのである。


この辺は、自分がその立場になることも少なくないのでよくわかる。

あ、こいつショック受けてるなぁと思いながら、それとなく観察していると、斜め45度上方を見つめたまま静止している(笑)。

どうやって仕事をやりくりするかで頭の中はパニックなのだ。

前に自分がパニックに陥った時のことは棚に上げて、そういう時は優越感に浸るのである。


どちらかというとこうした現象は、OutlookやPDAなどデジタルで予定を管理している人に多いかもしれない。それらのツールでは、普通にしていると祝日が表示されないので、気づかない可能性が高いのだろう。

そういう意味では、予定管理をしっかりやっている人ほどこういう羽目に陥りやすいということで、なかなか皮肉な話だ。


…こんなことを言いながらも、休みとなると仕事のことは一切忘れている。どんなに予定のやりくりに四苦八苦したとしても、それはあくまで仕事中の話、というわけだ。

オンとオフの切り分けがしっかりしていると言えば言えるのだが。