2005年12月22日木曜日

コーヒーのある風景

会社にあるコーヒーの自動販売機が、非常に頭にくる。


好きなコーヒーのボタンを押して、ミルクや砂糖の量を調整すると、まず紙コップが落ちてきて、次にコーヒーとミルクと砂糖が適切な量だけ注がれるというしくみなのだが、しばしばこの期待は鮮やかに裏切られる。


私は毎朝出社すると、この自販機でカフェラテを買って飲むことにしているのだが、例えばスチームミルクが切れるとする。すると、自販機の小さな扉を開けた私の前にあるのは、カフェラテではなく砂糖の入った黒いコーヒーだ。

また、コーヒーが切れることもある。そうすると自販機からは、甘いスチームミルクが出てくる。


私が飲みたいのは、カフェラテなんだよ! 砂糖しか入ってないコーヒーとか甘いスチームミルクは要らないの!!

材料のひとつでも切れていたら、売り切れにすべきでしょうが!!!

出て来ないとわからないなんて、客を舐めてんのか!!!!(どんどん激昂してくる私)


さらに話は続く。先日はミルクも砂糖もコーヒーも切れていたらしく、出てきたのは紙コップに入ったお湯だった。

さて、勘のいいみなさんはもうお気づきだろうが、もし紙コップが切れていたら?

考えただけでも腹がたってきますね。

もちろん、扉を開いたそこには、何もないんですね。ただ、その辺りに仄かに、失われたコーヒーの香りを漂わせて…。


大分前に総務には苦情を言ったのだが、一向に改善される気配はない。今日もスリルに満ちた私の朝がやってくる。