2006年12月6日水曜日

のだめマーケティング


先日、昼休みに弁当を買おうと思ってファミマに入ったら、「のだめ麻婆煮込み野菜丼」があったのでさっそく買ってみた(笑)。

ちょっと辛めの味付けで、味としてはまずまずというところだった。


のだめ(のだめカンタービレ)のマーケティングミックスはどんどん広がっている。

音大を舞台に音楽家の卵たちが活躍するマンガとしてまずヒットし、次にはストーリー中にふんだんに登場するクラシックの名曲を編集してCDブックが出版された。この辺まではクラシックファンを中心としたブームだったのかも知れない。

しかし、この秋から上野樹里と玉木宏主演でドラマがスタートした辺りからだんだん裾野が広がってきた。今や、主人公(上野樹里)が持つピアノをあしらったバッグを出せば売り切れるは、ドラマの中に登場した料理はコンビニ弁当となって登場するは、という具合で、もはや社会現象と言ってもいいくらいだ。


これらの総体を「マーケティングミックス」と呼ぶならば、そのすべてが相乗効果を生んでいるのも面白い。ドラマを見てはマンガを読み返し、CDを聴いてはまたドラマが見たくなり、またグッズが欲しくなり・・・。

やはり原作にそれだけのポテンシャルがあったということだろう。元々すべての要素が揃っていて(料理もバッグも音楽もそしてもちろんストーリーも!)、次はこれが欲しいなと思った時に次々出てきているという感じだ。

ちなみに、原宿には「のだめカフェ」もできたらしく、妻と子どもが行ってきたが、これは何故かジャズ喫茶(?)で、ちょっと期待はずれだったらしい。


そんな訳で、今や我が家もすっかりのだめの毎日だ。

クルマに乗ればクラシックが流れているし、家に帰るとのだめのコミックが散らばり、テレビをつければ録りためたのだめドラマ、インターネットはのだめ掲示板、家族の会話はのだめ語、ついでに電車の中で読むのはオーボエ奏者茂木大輔氏の本(のだめドラマの監修も行っている)、とすっかりのだめフリーク、ひいてはにわかクラシックファンとなっている。

年明けには、クラシックコンサートの予約まで取ってしまった(笑)。


妻はピアノを弾くので元々クラシックの素養があるが、ぼくは映画などでクラシックの美しい旋律が流れはじめるとたちまち深い眠りの底へ、というレベルだった(だって気持ちいいんだもん!)のに、のだめドラマで使われている曲だと今や親しみさえ感じるのだから、まったくすごい影響力だと言わざるを得ない。


あとは、幼稚園あたりで「おなら体操」を取り入れるようになればゴール、というところだろうか。これは楽しみだ。