大学に入って最初に住んだアパートには洗濯機がなかったから(二番目も三番目もなかったが^^;)、週末は歩いて5分くらいのコインランドリーに通った。
戻ってまた来るのも面倒なので、洗濯が終わるまでの時間は煙草を吸いながらつぶした。
住んでいたのは津田沼の駅から20分ほど歩いたところで、住宅街の真ん中だった。
夜ともなれば、人も車もほとんど通らず、したがってコインランドリーにも滅多に人は来ない。
煙草はその頃格好つけのために吸いはじめたばかりだった。
取り立てて眺めるものもないコインランドリーの前に立ち、何とはなしに夏の夜空を見上げれば、煙が昇っていくのが見える。
いつかホタルを見に行ったとき、やはりこんな風に夜空を見上げたなぁとぼんやり考えながら。
何本か吸っているうちに洗濯が終わる。足元には煙草の吸殻がいくつも散らばっている。
大学まであまりに遠く、地下鉄に乗っている間に授業が終わってしまうということがあまりに多かったので、半年後に都区内に引っ越した。
引っ越してからもやっぱり地下鉄に乗っている間に授業が終わってしまうのは同じだったが^^;